概要このセクションでは、Broadcom NetXtreme™ Ethernet アダプタのブート エージェント ドライバについて説明します。ここでは、以下の情報をカバーします。
Broadcom NetXtreme™ Gigabit Ethernet アダプタは、PXE (Preboot Execution Environment) と、RPL（Remote Program Load）をサポートしています。 MBA（Multi-Boot Agent）はソフトウェア モジュールで、これを利用するとネットワーク上をリモート サーバーからの画像でネットワーク コンピュータを起動することができます。 Broadcom MBA ドライバは PXE-2.1 仕様で構成されており、モノリシックかつ分割バイナリ画像の両方でリリースされます。 これによりマザーボードのビルトイン ベースコードの有無に係わらず、異なる環境にあるユーザーにも柔軟に対応できます。
MBA はクライアント/サーバー環境で動作します。 ネットワークは 1 つまたは複数のブート サーバーで構成され、ネットワーク全体の複数のコンピュータにブート画像を提供します。 Broadcom MBA の実装については、以下の環境での動作テストが完了しています。
Linux® Red Hat® PXE サーバー： Broadcom の PXE クライアントは、リモートブートとネットワーク リソースの使用 (NFS マウントなど)、Linux のインストールが可能です。 リモート ブートの場合、Linux ユニバーサル ドライバは Broadcom UNDI (Universal Network Driver Interface) をシームレスにバインドするため、Linux リモート ブート式のクライアント環境におけるネットワーク インターフェイスが利用できるようになります。
Microsoft Windows 2000、RIS (リモート インストール サービス)： Broadcom PXE クライアントを使うと、ネットワークから Windows 2000 Professional をインストールできます。
Intel APITEST： Broadcom PXE ドライバは、すべての API 準拠テスト スーツをパスしています。
DOS UNDI： ユニバース NDIS は Broadcom UNDI にシームレスにバインドし、NDIS2 インターフェイスを上層のプロトコル スタックに提供します。 このため、コンピュータ で DOS 環境のネットワーク リソースに接続することが可能になります。
3Com®ブート サーバー。
Microsoft Windows NT® 4.0 リモート ブート サーバー。
Broadcom NetXtreme™ Gigabit Ethernet アダプタに MBA クライアントをセットアップするときは、以下の手順に従ってください。
Broadcom DOS ユーティリティで、MBA ドライバをイネーブル/ディスエーブルします。 MBA コンフィギュレーションを設定し、以下のスクリーンを呼び出します。プロンプトが表示されたら、Ctrl ＋ s と入力してください。
 |
メモ： マイクロプロセッサの速度により、この作業に 2 〜 6 秒かかる場合と、ブート プロセスが自動的に継続される場合とがあります。 |
|
メモ： この機能は PXE バージョン 03.01.16 またはその上位バージョン以外ではサポートされていません。 |
MBA をイネーブルするときは、DOS で起動します。
d:\DOS\utility
b57udiag -mba [ 0-disable | 1-enable ] -c <devnum>
このとき：
devnum= プログラムするデバイス番号 (0、1、2...)
MBA プロトコル
MBA プロトコルを指定するときは、DOS で起動します。
d:\DOS\utility
b57udiag -mbap [ 0-pxe | 1-rpl | 2-bootp ] -c <devnum>
このとき：
devnum= プログラムするデバイス番号 (0、1、2...)
MBA は、指定速度に強制することもできます。 指定速度に強制するときは、Broadcom ソフトウェア CD を CD ドライブ (ドライブ Ｄ) に挿入し、DOS でシステムを起動してください。
d:\DOS\utility
b57udiag -mbas [ 0-Auto | 1-10HD | 2-10FD | 3-100H | 4-100F ]
このとき：
devnum= プログラムするデバイス番号 (0、1、2...)
ネットワークから MBA でブートするときは、まず MBA で BIOS をブート可能デバイスにしてください。 この手順はサーバーの BIOS 実装により異なります。 サーバーのユーザー マニュアルをご覧ください。
Windows 2000 の現行バージョンには、Broadcom NetXtreme™ Gigabit Ethernet アダプタのネットワーク ドライバは含まれていません。 PXE でリモート インストールを行なうときは、Broadcom NetXtreme™ Ethernet アダプタをサーバー上のクライアントのインストール画像としてネットワーク ドライバに含めます。 Microsoft の文書 ID Q246184、「サードパーティ OEM ネットワーク アダプタを RIS インスタレーションに追加する方法」 をご覧ください。
DOS で起動して DOS 環境でネットワークを接続するときは、PXE PDK を Intel® のウェブサイトからダウンロードしてください。 この PXE PDK は TFTP/ProxyDHCP/Boot サーバーに添付されています。 PXE PDK は以下の Intel のサイトからダウンロードできます：
http://www.intel.com/support/network/adapter/pro100/bootagent/30619.htm
Windows NT 4.0 リモートブート サーバーのセットアップ方法は、Microsoft TechNet ウェブサイトの Remoteboot （リモートブート、チャプター 15）を参照してください。